戦略キャンバス講座
AB3C分析の変形ともいえる戦略キャンバスは、主に差別的優位点(選ばれる理由)を明確に導き出すために使います。クライアントに説明するうえでも、クライアントが直感的に理解できる書式で、興味を持ってもらいやすいツールです。
一見簡単なように見えますが、掘り下げてみると実は奥が深く難しい、というのが多くの受講者さんの声です。しかし、ここをクリアにすると、戦略(AB3C)を成立させることが可能となります。
最初に、各自eラーニング(動画視聴)で学んだ後、少人数のワークショップ形式で実践結果の発表・アドバイス・フィードバックを行います(ワークは全2回)。
サイト内解析からサイト外解析へ
消費行動の変化
インターネットの利用率が急速に高まった2000年代。
消費者は欲しい商品、サービスを探すためにGoogleなどの検索エンジンを利用して検索しました。サーチエンジンマーケティング(SEM)の時代です。
マーケッターは、Google Analyticsなどのウェブ解析ツールを使い、サイト内を解析し、どうすればもっと興味を持ってもらえるのか、もっと売れるのかを考えました。
そして、2010年台になるとスマートフォンが普及し、24時間365日、インターネットにアクセスし、情報を入手するようになりました。オムニチャネルと呼ばれる、リアルとネットをまたいだ複雑な消費行動が一般的になったのです。
しかし、Google Analyticsではこれらの消費行動を一元的に測定することはできません。
そのため、新たに登場したのがGoogle Analytics4です。
しかしこれは、より細かな測定を組み合わせてサイト内のみを解析するものです。手間と労力に見合うほどの成果は得にくい状況です。
では、どうしたら良いのか?
そもそも、Google Analyticsなどのウェブ解析ツールで可能なことは、自サイトに来た人の行動だけを解析する、サイト内解析です。それは、市場の中のごくわずかなユーザー、自分達の顧客しか見ていません。
では、市場の中で自サイトに来ていない、自サイトではコンバージョンしない非顧客は、何を求め、どんなサイトと比較し、どこでコンバージョンしているのでしょうか?
そこを分析するのがサイト外分析です。
サイト外分析で、非顧客が見ているものを知り、自社の顧客に変えるにはどうしたら良いかを知ります。
サイト外分析をすることで、非顧客を顧客に変えることが可能です。
分析側はクライアントに、説得力のある提案と成果を提供できます。
クライアントが求めているのは大量のレポートではなく、具体的な成果です。
ここで提供している戦略キャンバスを学んでいただくことで、サイト外分析を実現できるようになります。各自、動画視聴で学んだ後に、少人数でワークを行います。
毎月のレポート提出にお悩みの方や、サイト内解析に限界を感じている方など、ぜひこの機会にご参加ください。
戦略キャンバスとは
お客様の求める価値を具体化し、それに沿って自社と競合を比較をしながら、差別的優位点(狙うお客様が求めていて、他社が提供できていない価値=選ばれる理由)を見つけ出すためのツールです。
横軸はターゲットとするお客様が具体的に求める価値、AB3Cの求める価値を分解した価値項目を並べます。
これにより、自社がどの価値項目に秀でているのかを具体的に洗い出すことができます。
そして、それを差別的優位点(狙うお客様が求めていて、他社が提供できていない価値)として強く打ち出していくことで、他社との明確な違いを伝えることが可能になります。
どの価値項目にも秀でていない、他社と比較して勝ち目がない場合、横軸に新たな軸を追加することを検討する必要がでてきます。
「お客様が求めていて、他社がまだ提供できていない価値」、それを自社の強みを活かしてどのように提供していけるか、そこを考える必要があります。
この際活きるのが前提の競合調査です。競合が他にどんなことに取り組んでいたか、その視点は誰向けのどんな目的か、を知ることで、自社もターゲットとするお客様に自社の特徴や強みを活かして提供できる価値を考えていくことができます。
難しい課題にぶつかったようですが、戦略キャンバスではお客様の求める価値を分解して考えていますので、分解した中のどこで秀でられるかを検討がしやすくなります。
戦略キャンバス(座学)
まずは競合調査について各自、eラーニング(動画視聴)で学んでいただきます。
まず躓くのが価値項目の洗い出し。どんな価値項目を掲げたら良いのか、と悩む方が多いです。
視点としては、AB3Cのお客様が求める価値を分解することです。「その求める価値を叶えるために何が必要か?」を横軸の価値項目にリストアップします。
それにより、AB3Cではざっくりとしていた「お客様の求める価値」が細分化され、自社がどこで応えられるかを確認できます。
次に、競合の分類化についてご紹介します。
多くの競合をすべて戦略キャンバスで比較しようとすると混乱してしまいます。
この競合はどんな傾向や特徴をもつのか、という視点である程度競合をカテゴリ分けし、その上で、比較を行っていきます。
そして、自社と競合の比較結果の評価・考察方法についてご説明します。
どこにも優位性が見つからない場合、価値サークルというものを使って、自社はどの分野で優位性を見つけだすのが適切なのか、という手法をご紹介します。
最後に、戦略キャンバス結果をどのように活かしたらいいのかというお話を事例と共にご紹介しています。
受講形式
形式:eラーニング(動画視聴)
動画時間:約102分
補足
動画視聴前の事前課題を提供しています。
事前に課題に取り組むことにより、動画での学びがより高まります。
戦略キャンバス(ワーク&アドバイス)
座学で学んでいただいた後、実際に各自で競合調査に取り組んでいただきます。
そして、その結果をワークショップで発表してもらいます。ここでの意見交換やアドバイスにて、より、実践力を身に付けることができます。
ワーク&アドバイスは少人数(4~5人+講師)で行い、順番に実践結果の発表・意見交換・アドバイスを行います。また、このワーク&アドバイスは計2回行います。
1回目のワーク&アドバイスにて、色々な意見やアドバイスを受けた上でブラッシュアップに取り組んでいただきます。その後、2週間後に2回目のワーク&アドバイスを行います。
必ず実践力が身に付くことを重視しているためこのような形式にたどり着きました。
参加者の皆さまには「1回ではやはり無理だった、2回目でようやく自身に落とし込めて実践できるようになってきた。」との感想もいただいております。
開催形式
下記どちらかで実施します。
- 現地開催(対面:駒込事務所)
- オンライン(zoom)
できれば現地開催(対面)にて駒込事務所にご来社いただくことをお勧めしております。
しかし、遠方で難しい方やお時間が厳しい方にはオンライン(zoom)での開催も実施しております。お申し込み後にどちらをご希望かご確認しますので、その際ご希望をお伝えください。
価格・日程・流れ等
戦略キャンバスの価格、日程、流れ等については下記をご覧ください。
座学動画のご提供、計2回のワーク&アドバイスに加えて、実施日前の事前レビュー、実施日後のフィードバック等も行っております。期間中の質問対応可、を含めて上記価格となります。
密な内容の分、相応の価格となっておりますが、実りある講座であることは保証します。
特に、抱えている案件の戦略を成立させたい方や、これからこのような調査分析をお仕事にしていきたい方には最適です(グループ内での発表内容は守秘義務として取り扱います)。
ぜひご参加をお待ちしております。
日程 | 講座のスケジュール、お申込み期限はこちら |
時間 | 13時〜18時 現地開催の場合はご希望により懇親会も開催しています。 |
担当講師 | 村上佐央里 |
開催形式 | ・座学:eラーニング(動画視聴 約102分) ・事前課題、途中課題:所要時間目安合計 30時間 ・実践ワーク:1日5時間を2日開催 下記どちらかで実施します -会場開催(東京都北区駒込) -オンライン(zoom) できれば現地開催(対面)にて駒込事務所にご来社いただくことをお勧めしております。しかし、遠方で難しい方やお時間が厳しい方にはオンライン(zoom)での開催も実施しております。お申し込み後にどちらをご希望かご確認しますので、その際ご希望をお伝えください。 |
受講費用 | 385,000円(税込) |
講座の流れ
講座全体の流れは、下記PDFをご参考ください。
提供内容
- 座学動画・事前課題のご提供
- 各自の実践結果による事前レビューのご用意(1回目)
- ワーク&アドバイス(1回目)実施
- まとめ動画のご提供(1回目)
- 事後フィードバックの提供(1回目)
- 各自の実践結果による事前レビューのご用意(2回目)
- ワーク&アドバイス(2回目)実施
- まとめ動画のご提供(2回目)
- 事後フィードバックの提供(2回目)
- 期間中の質問対応可
補足)人材開発支援助成金について
- 人材開発に必要な教育費用を助成してくれる人材開発支援助成金というものがあるようです。WebCAで社内人材を育成したいという場合、こちらを利用できるかもしれません。1講座、最大30万円まで助成してもらえるようです。
- 助成金についての詳しくは、こちら厚生労働省のご案内をご確認ください。 →人材開発支援助成金に事業展開等リスキリング支援コースを創設しました
- 助成金の申請方法や申請対応等はWebCAでは承れません。自社でご対応いただくか、自社の社労士さん等にご相談下さい。
競合調査と戦略キャンバスは両方併せてご受講いただくことをお勧めしています。
競合調査で調査した結果を戦略キャンバスで分析し、選ばれる理由を導き出す流れとなっています。そのため、両方併せて同じ期にご受講いただくことをお勧めしています。
競合調査と戦略キャンバスは両方併せて受講がおススメ!
競合調査で調査した結果を、戦略キャンバスで分析し、選ばれる理由を導き出す流れとなっています。そのため、両方併せて同じ期にご受講いただくことをお勧めしています。
この流れを踏むことで、戦略(AB3C)の成立が可能になります。逆に言うと、この流れを踏まないと、精度の高い戦略を成立させることは難しいと言えます。
上級ウェブアドバイザー、ウェブコンサルタントの資格取得にこの2つを必須としているのもそのためです。
詳細は下記動画をご覧ください。
参加者同士、大体2~3か月位、頻繁に顔を合わせる機会ができますので、その中でのつながりや信頼関係も構築でき、その後、相談しあえるというメリットもございます。
ぜひ併せてのご参加をご検討ください。