第5回 商品・サービス企画
現状でAB3Cが成立しない時、新たに求める価値に応える商品・サービスの企画・開発が必要となります。しかし、どのように考えていったら良いのでしょうか。
この講座では、価値サークルに基づいて、商品・サービスの開発方法を、事例を交えてご紹介します。
事例紹介 匠の傘専門店 心斎橋みや竹様
明治29年に創業。日本の職人さんが作る手作りの傘を実店舗とネットで販売。
平成8年からインターネット販売を開始。
2010年ごろからネット上での競争が激化し、新たに3つの商品・サービス企画、開発を行った。
- 傘の短納期名入れ
- フルサイズショートアンブレラ フルフラン
- 傘ID登録
傘の短期名入れ
課題:傘の名入れに要する納期は、業界平均3週間程度であった。
従来の傘の名入れ
従来の傘の名入れフロー
本体に名入れすることが納期を長くしている原因であることから、みや竹では傘本体ではなくチャーム名入れをすることで5日という短納期を実現した。
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みや竹が開発したチャーム名入れ
フルサイズショートアンブレラ フルフラン
課題:傘のデザインがもたらす危険性と不便性
傘は、その持ち手のデザイン特性上、いくつかの危険性と不便性があった。
傘のデザインがもたらす課題
その課題を解決するため、先端と持ち手を短くカットした新商品「フルサイズショートアンブレラ フルフラン」の企画・開発支援を行った。
フルサイズショートアンブレラ フルフランの商品設計
傘ID登録
課題:傘をなくしてしまうこと
駅の忘れ物で最も多いのが傘といわれています。
みや竹で取り扱う傘は、一般的なものと比べて高価であるため「なくしてしまわないか心配」という声が多く寄せられたそう。
そこでみや竹では、個別に振り分けたID番号とみや竹の電話番号をチャームに刻み、傘をなくしたときに店舗に連絡してもらえるシステムに。ID登録されている個人情報はみや竹が管理しているので、他人に個人情報も知られずに済むことも特徴です。
受講後の宿題
- クライアント商品、サービス開発について、価値サークルで新しい価値を考えてみよう。
- クライアントの業界について、おかしな常識はないか。なぜそうなっているのか、本当にそうでなければならないのか、変えても良いのではないかと思うことを、掘り下げて聞いてみよう。
講師
一般社団法人ウェブコンサルタント協会 代表理事
権 成俊
動画時間
99分(※倍速再生可能です。)
受講費用
会員無料
視聴可能期間
会員である限り視聴可能。